聖子入閣、舛添厚労相更迭浮上

聖子入閣、舛添厚労相更迭浮上…政権浮揚に内閣改造案
「厚労相兼副総理」案浮上、与謝野が候補


 北海道洞爺湖サミットも終わり、永田町の最大関心事は内閣改造に移った。福田康夫首相は再三、「白紙」を強調し、やるのかやらないのか言質を取らせない。だが、永田町では「サミットで支持率を上げられなかった。政権浮揚のために改造を行うしかなくなった」との見方が強まっており、早くも舛添要一厚労相の更迭や五輪イヤーにふさわしいメダリストの橋本聖子氏の入閣情報が飛び交い始めた。

 「首相周辺から指示はないんですが、閣僚候補の政治資金を調べています。特に今年は道路特定財源の無駄遣いが発覚して国民から非難されているため、道路関連企業からの献金を集中的にチェックしている」

 政府関係者は明かす。

 安倍晋三前内閣では、赤城徳彦氏ら閣僚の「政治とカネ」の問題が相次ぎ、参院選惨敗の要因となった。このため、内閣改造にあたっては閣僚候補者をチェックする厳格な“身体検査”が必要だ。ただ、検査には時間がかかるため、官邸から指示が出る前に関係部局が独自に調査を始めているようだ。

 サミット後、永田町では福田首相が7月下旬から8月上旬にかけて内閣改造を行うとの見方が日増しに強まっている。

 首相の後見人でもある自民党の森喜朗元首相も14日、共同通信のインタビューで「福田首相は、もう悩んでいないと思う」と7月末にも改造に踏み切るとの見通しを明らかにした。森氏はこの機会を逃せば「もうタイミングはない」と指摘。「やらなくて後悔するより、やって後悔する方がいい」と強調した。

 森氏は人選についても次期衆院選に向け、閣僚経験者を中心とする安定した布陣が望ましいとの認識を表明。「将来の自民党を背負っていくような『花』を1、2人添えなければならない」とまで言及した。

 内閣改造で注目されているのが女房役の官房長官ポストだ。自民党内では、福田首相が馬の合わない町村信孝官房長官を放出するのは確実とみられている。

 次に注目されるのが舛添要一厚労相の処遇だ。最近、舛添氏と福田首相はしっくりいっておらず、永田町では更迭情報が浮上している。

 与党有力筋は2人の関係について「実は官邸サイドは今年6月、伊藤達也首相補佐官が中心となって、政府公約『5000万件の消えた年金の確認』は無理と判断。国民人気の高い舛添氏に謝罪させ、辞任させることで事態を乗り切ろうと画策した。ところが、これに舛添氏が激怒。ギブアップを拒否したうえ、首相に辞意を漏らした。もはや関係修復は難しく、舛添氏も腹を固めているのではないか」と解説する。ただし、国民人気の高い舛添氏を外せば、内閣支持率が下落するのは必至。「そこで浮上したのが厚労相を格上げして、副首相を兼務させ、別の大物を起用する案だ」と前出の有力筋は言う。

 「厚労相兼副総理となれば、与党実力者が就任して当たり前という雰囲気となり、舛添氏が交代しても違和感はない。その下に年金担当相を新たに設置すれば、福田政権は年金問題にも積極的だという見方となるとの皮算用だ」

 厚労相兼副総理が実現するのかは微妙だが、その有力候補には、政策通として知られる財政規律派の与謝野馨前官房長官の名前が取り沙汰されている。

 自民党ベテラン議員は「最近の与謝野氏は、会合などでしゃがれた大きな声を出して、周囲がうるさいと感じるぐらいハッスルしている。入閣を前提にしているのか、“ハイ”状態だ」と明かす。

 改造に花を添える女性閣僚候補にも関心が集まる。

 昨年9月の総裁選に立候補した福田首相の推薦人代表として存在感をアピールした橋本聖子氏や、党広報局長として首相とシロクマのポスターなどを作った野田聖子氏のほか、小渕優子氏の名前があがる。

 「五輪イヤーでもあり、メダリストの橋本氏入閣なら話題性は十分。小渕氏も子供を出産しており、働く女性層にアピールできる」(自民党有力筋)

 永田町では入閣待望組の期待感もあり、多くの人事情報が飛び交うが、「用心深い福田さんのことだから、閣僚の総取っ替えにはならないでしょう。身体検査でひっかからない人も、後からスキャンダルが出てくる可能性があるからだ。結局、支持率を上げるためだけの延命組閣で、冒険はしない」(与党ベテラン議員)との見方も根強い。

 当の福田首相は7月16日から21日まで6日間の夏休みに入る。この間に内閣改造の時期や人選をじっくり行うとみられる。

 「(大臣に)なりたい人は、(この夏は)海外に行かないことですね」。政府高官は今月上旬、改造を前提としたこんな意味深長な発言を行っている。首相の決断が近い。

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