祇園祭山鉾ってなんぼ? 公益法人化で換算必要に

祇園祭山鉾ってなんぼ? 公益法人化で換算必要に
「動く美術館」の値段はいくら? 17日に山鉾(やまほこ)巡行を迎える京都・祇園祭で、豪華な装飾品で飾った山鉾の財産評価が話題になっている。12月に新しい公益法人制度が始まり、山鉾の保存会も資産や経理の審査を受けるが、財産目録に山鉾が記載されていない例があるためだ。祇園祭山鉾連合会は秋にも、専門家の委員会で装飾品ごとの評価の目安を示す方針だ。

 山鉾町の人々が気にするのは、与謝蕪村や円山応挙ら当代一流の文化人ゆかりの装飾品や、数百年守ってきたご神体の人形などを合算した山鉾の「値段」だ。保存会は山鉾ごとにあり、すでに財産目録に載せているところでは長刀(なぎなた)鉾が3億円、船(ふね)鉾が2億円などとなっているが、多くは60年代の財団設立時の評価とみられ、基準もはっきりしない。

 公益法人改革は、許可・指導基準を統一して法人の自主性、透明性を促すことや、法人が寄付を受けやすくする寄付優遇税制の拡充などが目的。06年に関連法が成立した。既存の財団法人は「一般法人」か、税優遇がある「新公益法人」に5年以内に移行する。

 32ある山鉾保存会のうち23が財団法人で、京都府の審議会で審査を受ける。06年度の財産目録では、少なくとも5法人が山や鉾を載せていない。府文化財保護課は「新たな申請には記載が必要」と指摘するが、取得費がわからない文化財や、ご神体にはっきりした評価基準はない。

 過去の評価はそのまま記載できるが、山鉾連合会は災害時の補償などを見越した再評価も検討する。同連合会の深見茂理事長は「この機会にしっかり評価しておく必要があるのではないか」と話す。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。