やせたきゃ“噛め”…唾液が消化助け、満腹中枢を刺激

食欲の秋到来! メタボな人には、体重が増加しやすい季節がやってきた。が、秋の味覚を楽しみながらも、ダイエットや健康に役立つといった話がある。それは、単に噛む力を養うだけ。関連商品も今秋続々登場中だ!

 「しっかり噛むと脳の満腹中枢を刺激し、食べすぎを防ぐことができます。ダイエットが難しい人は、まず、噛むことを見直してはいかがですか?」というのは、和洋女子大学家政学群健康栄養学類の柳沢幸江教授。20年以上も前に食物の固さと、人間の頬にある咀嚼(そしゃく)筋の活動量を測定し、「食物かみごたえ早見表」を作るなど“噛む”と健康を研究し続けている。

 噛む効用は次の3つ。

 (1)唾液が多く出ることで消化・吸収を助けると同時に、食物に含まれる細菌や発がん性物質を軽減する (2)脳の満腹中枢を刺激し肥満を防ぐ

 (3)脳の血流量が増え、記憶に関係する海馬という脳の一部の物質も増加する

 「これまで高齢者の方や子ども向けの食育では、噛むことの効用を広めてきましたが、中高年の方々への啓蒙は抜け落ちています。噛むことの大切さを知っていただきたい」(柳沢教授)

 しっかり噛むポイントは、別項のとおり。あまり噛まずにいると、咀嚼筋は衰えるという。そのサインは頬のたるみ。年を取って太ったからたるんでいるのではなく、よく噛んでいない証。

 「なるべく固いものをしっかり噛むといった習慣を身につけると、咀嚼筋を鍛えることができます」と話す柳沢教授は、昨年11月、「米菓かたさ度表示」のプロジェクトを立ち上げた。カレーのルーに、中辛や辛いとの表示があるように、せんべいやあられに、5段階の固さを示す表示をつけようとの試み。今年9月からこの表示のついたせんべいなどが店頭に並び始めた。

 その一方で、メーカー各社も、噛む力を鍛えられそうな商品を9月に出している。ひとつは、永谷園の「超極太そば 噛む。冷つけ・鰹つゆ」「同 温つけ・鶏汁」。きしめん感覚の新しいそばで、噛むことで食感が楽しめるそうだ。また、キャドバリー・ジャパンは噛む力を鍛えるシュガーレス板ガム「リカルデント カムパワー」を発売。まさに、食品でも“噛む”がトレンドになりつつあるといえそう。

 「ひとくちずつ噛むといった毎日の積み重ねが、きっと健康に役立つでしょう」(柳沢教授)

 秋の味覚をしっかり噛んで、ダイエットにつなげてはいかが。

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